【NICEHCK Dusk Ag】相手を選ばない確かな実力をもつエントリーケーブル!

今回は、「NICEHCK Dusk Ag」を紹介したいと思います。

NICEHCK様からのPR提供品となります!ありがとうございます!

 

〇視聴環境

アンプ:Fiio K9 AKM

PCーDAC間ケーブル:ATAUDIO Polaris

アンプ電源ケーブル:ZONOTONE 6N2P BluePower

昇圧トランス:プロケーブル(115V)

 

 

「Dusk Ag」は5N純銀+単結晶銅のミックスケーブルです。

今回は4.4mm2pinを選択しましたが、他にも3.5mmやqdcの選択肢もしっかり用意されていて、この価格帯で使うであろうイヤホンの定番どころは抑えている印象ですね。

 

このケーブル、今年の3月にAliexpressの周年記念セールで販売されたのが初出だったかと思います。その時も買うかどうか迷っていたのですが、欲しいイヤホンがあった為、残念ながら買わずに終わってしまいました。周年記念というくらいだから限定販売なんだろうと勝手に決めつけていたのですが、その後も販売してくれて助かります。笑

 

〇デザイン

 

NICEHCKの純銀線と言えば、僕は「Red Ag」がまず思い浮かびますが、真っ赤なビビットカラーはイヤホンとの相性を選ぶ印象でした。しかし、今回はブラック系のシンプルなビジュアルとなった為、どのイヤホンでも問題無く合わせられそうで好印象です。

 

まず感じたのは、プラグやスライダーの質感の良さ。NICEHCKの品質に対する姿勢が体現されているような高いクオリティで、こだわりを感じます。エントリーモデルのケーブルですが、シンプルながらも安っぽさを感じさせない絶妙なビジュアルです。取り回しは固めで多少のクセはありますが、比較的細めなのもあってか写真から想像していたよりは良好に感じました。

 

色々なイヤホンに合わせてみようと思うので、リケーブルした後のビジュアルにも是非注目して頂ければと思います!

 

〇音の傾向

 

【低音域】

・量感は若干控えめだが、キレのある低音でアタック感が増す。

・解像度の高い、タイトで引き締まった低音になる。

【中音域】

・クリアなボーカルに、しっかりしたディティール。

・ギターやピアノの音色を生々しく表現してくれる。

【高音域】

・柔らかく伸びやかで、角が丸くなるようなイメージ。

・すっきりとした音で、聴いていて心地良いタイプの高音。

 

〇リケーブル例

 

SIVGA Que + NICEHCK Dusk AG

木目フェイスプレートとシックなケーブルとのビジュアルが上品で相性抜群。

 

・Que特有の重厚な低音はややなりを潜めるがキレ感は増す。

・全体的にタイトで引き締まった低音になる。

・一聴して女性ボーカルの透明感が向上した事が分かる。

・明瞭感が増し、細かな音のニュアンスまで聞き取れる余韻感は控えめに。

・シャキっとした感じに変化した印象。お前本当にQueか?(誉め言葉)

 

 

AFUL Perfomer8 + NICEHCK Dusk AG

「秋の紅葉」を思わせる美麗なデザインを惹き立てるケーブルの艶感。

夜の薄明かりの中にぼんやりと浮かぶ紅葉の情景が目に浮かぶようですね。

 

・分厚い低域からタイトでキレのある低音にシフトする。

・Que同様に低域の量感はやや抑え気味になるが、アタック感は強調される。

ニュートラルで情感たっぷりに鳴らしてくれていたボーカルは、リケーブルする事でクリアさが増して、明るくノリの良いサウンドに変化。

・柔らかく伸びやかな高音で、長時間のリスニングでも聴き疲れしない。

・標準ケーブルの高解像で粒立ちの良い高音も勿論良いが、マイルド傾向でリラックスできるような変化をもたらすDusk Agの高音も捨てがたい…!

 

 

Kinera Celest Yaksha + NICEHCK Dusk AG

「夜叉」の猛々しくもルビーのように美しい立体デザインを硬派なロック調に。

やはり赤い筐体に漆黒のケーブルは良く合う!馴染む!馴染むぞ!(何が)

 

ニュートラル傾向のYakshaの低音ももれなくシャープでタイトに。

・サブベースの深さは維持しつつ、キックドラムのアタック感が向上。

・ボーカルのディティールが増して、ギターやピアノの音色は生々しく、分離感も◎。

・高音の解像度が向上して、左右の音場や奥行も広がる印象。

・やや寒色傾向だった高音が暖色寄りになり、滑らかでシャリつきのない音質に変化。

・バランス型サウンドをクリアかつ立体的にチューニングして、よりシャープで洗練されたタイトなサウンドに変化。「夜叉」の別の一面を見せてくれる。

 

〇総評

色々リケーブルしてみましたが、基本的に相手を選ぶことなく使える良いケーブルのように感じました。唯一低音の量感がどのイヤホンでも若干抑え気味になるのが好みが分かれそうな点ですが、その分、タイトでアタック感の強い低音に変化するので、個人的にはトレードオフなのかなと思います。中高音は透明感と解像度を向上して、音場をより立体的にしてくれます。全音域をバランス良く音質向上してくれますし、シンプルかつ安っぽさを感じさせないビジュアルも相まって、とても使い勝手の良いケーブルだと思いました。

 

価格も高すぎず、確かな変化を感じられる為、コストパフォーマンスも良いです。

ミドルエンドのイヤホンでこれだけの変化を感じられるなら、ローエンドのイヤホンであれば、もっと顕著な変化を感じられるのではないでしょうか。リケーブルに迷っている方がいれば、まず「Dusk Ag」から試してもらいたいと思います。ただ、取り回しを重視したい方は他のケーブルを選択した方が無難かと思います。

僕もKZやCCAのイヤホンを購入したら、qdc端子のケーブルを買い足そうかな。笑

 

【購入リンク】

Amazon(リンク先は4.4mm 0.78 2pinです)